はじめてお目にかかります。
わたくしたちの“MUCCO”は、「大切なあの人へ そっと小さなおくりもの」という合言葉をかかげ
和雑貨などをお取りあつかいしている、人形町の雑貨店です。
“大切なあの人”とは、家族や友人、自分自身のまわりにいる大切な誰かのこと。
“そっと小さな”とは、贈り手も贈られる側も負担にならないような、可愛らしいプチギフトのこと。
“おくりもの”は、相手への感謝や思いやりの気持ちをかたちにできるもの。
わたくしたちが毎日しているのは、そんな気持ちを伝えるお手伝い。
ところで、MUCCOというお店の名前は読めますか?
むっこ、と読みます。
「こころをつつむ」という意味で「こつむ」。
そんな言葉をつくって、逆さまにしました。
ひっくり返したら、ちょっと可愛らしいでしょ?
贈り物をつつんだら、そのあとリボンをかけますでしょ?
そういう感じで、お化粧してみました。
「つつむ」が出てきたところでちょっと、昔ばなしをさせていただきますね。
MUCCOを運営する「株式会社ミヤギ」のお仕事の第一は、文房具や事務用品の販売業。
ところがそのはじまりは、「着物の包み紙」でした。
1914年(大正3年)、浅草ではじまりました『宮城商店』は
着物を包む“畳(たとう)紙”などを扱う、呉服包装材料の販売会社でした。
お客様がのぞまれる意匠の箱や、
使いやすい施しを加えた“文庫紙”“多当紙”を開発することへも広がって
お客様のお心持ちに寄り添ったオリジナルの「包み」を販売していたのです。
1947年(昭和22年)文具事務用品の部門を立上げ、
文具納品業・オフィス関連商品の販売店として、
今日まで続く発展をいたしました。
そして、2014年(平成26年)に創業100周年をむかえ、
101年目の2015年(平成27年)には日本橋人形町に、和モダンな店がまえで再出発。
和雑貨を中心とした新しい世界へ、足を踏み入れました。
わたくしたちは、思いだしました。
そもそものはじまりは、「包むこと」。
100年あまりを経て、「着物を包む」から、「こころを包む」へ。
MUCCOから届いた包みをほどいたとき、
今日も、誰かが笑顔になってくれますように…。
〔MUCCOは株式会社ミヤギが運営している実店舗です〕